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【最新調査レポート】
 アンモライト鉱山(採掘場)・レスブリッジ(カナダ・アルバータ州)
【最新調査レポート】
※レスブリッジ(カナダ・アルバータ州)のアンモライト鉱山(採掘場)に於いて
日時 2024年12月19日

12月末にアンモライト鉱山(採掘場)に行ってきました。今回は「化石宝石」アンモライトが産出される鉱山(CHANT SITE採掘場)の最新情報を現場からお伝えいたします。
アンモライト鉱山(採掘場)はカナダ・アルバータ州・レスブリッジから14km程南西に下ったところに位置していており、カルガリーより車で約2時間半ぐらいの距離である。
そこに到着するまでの道は、広大に開けた平坦な原野が続き、日本の北海道を彷彿させる風景である。
セント・メリーズ川の近くまでくると舗装されていない車がかなり揺れるほどの急勾配の一本道がありCHANT SITE(アンモライト採掘場)にたどり着く。
またここから700m程離れたあたりには同じくアンモライトを発掘するKORITE SITE(アンモライト採掘場)も存在する。今回訪れた現在発掘が行われているCHANT SITEは4エーカー程の大きさである(2024年12月19日現在)

アンモライト鉱山
レスブリッジのアンモライト鉱山(CHANT SITE採掘場)【左端】及び周辺全景
アンモライト鉱山 アンモライト鉱山・レスブリッジ
レスブリッジのアンモライトCHANT採掘場
レスブリッジのアンモライトCHANT採掘場
アンモライト発掘場所
レスブリッジのアンモライト鉱山(CHANT SITE採掘場)近景
アンモライト鉱山 アンモライト鉱山・レスブリッジ
採掘場のEscavator(バックホー)
掘削途中で水が染み出してくる様子


アンモライトの採掘場はすべてオープンピット(露天掘り)であり、まずはドリルで70フィート(約21メートル)ほどの穴を開けて岩の質を調べる。そしてその情報を基にアンモライト原石が発掘され易い地層を掘り進めていく。
バックホーの操作は危険を伴うので長年の経験と勘が生きてくる。効率よく採掘する手法は年々精度を増してはいるが、必ずしも良質なアンモライト原石がいつでも発掘できるとは限らない。

アンモライト鉱山 アンモライト採掘地
研究所の調査に協力をいただく発掘地
触るとバラバラと崩れてくる岩
ベントナイト(bentonite) ベントナイト(bentonite)
バックホーの運転席と下にいるスタッフとの
阿吽の呼吸が安全に作業を続けるポイント
息のあった3人のチームで寡黙に掘り進める
ベントナイト(bentonite) ベントナイト(bentonite)
バックホーの先端をまるで手足のように優しく
操りゆっくりと丁寧に表面を削っていく様子 
塊が少し発見されバックホーを止め工具箱から
手掘りの作業にすばやく移る採掘スタッフ 

ベアパウ層の中にベントナイトの層(the double-ashed layer)がありそこから下にいったあたりにアンモライトが多く発見される地層がある。
今回の発掘ではかなり偶然に一つの良質のアンモライト原石が発見された!
これは原石を欠けさせないように慎重に掘り出さなくていけない!
周りの岩を丁寧に崩していきながらなんとか破損することなく無事に掘り出すことに成功!
アンモナイトが生息していた時の形のまま破壊されずに化石化している原石を掘り出すことは難しく、そのような原石がもし発掘された場合、かなりの高額で取引されるか、大きさによっては自然史博物館などへ寄贈される。

アンモナイト・鉱山 カナダのアンモナイト・鉱山
偶然にその時発見されたアンモライト原石 
欠けが全くないハイグレードクオリティ? 
カナダのアンモライト・鉱山 アンモライト・鉱山
岩盤より原石を取り出す細かい作業はタガネと
ハンマーで丁寧に周りの岩を砕いていく
今回発掘された大きめのアンモライト原石。
全く欠けのない状態で見つかることはレア 


作業自体はバックホーを運転する人間も含め、3人がセットになって安全を確認しながら行う。現在3台のバックホーにて発掘中。アンモライト原石の虹色の一部分をわずかにでも発見するか、グレーの塊の一部を見つけたら機械を止め、手作業にて発掘作業を行う。 この採掘機を止めるタイミングを間違えるとせっかくの素晴らしいアンモライト原石を傷つけてしまこともあるので細心の注意が必要である。

カナダ・アンモナイト・鉱山 アンモライト鉱山
煌くアンモライト片を発見
この状態から丁寧にクリーニングを施す

バックホーで深く掘りすぎると、化石を台無しにしてしまうため、緊張の連続だ。手堀りのみの場合は、時間がかかりすぎてしまうのでその微妙な采配が重要である。
まさしく神経をを研ぎ澄まし貴重な化石を粉砕しないよう発掘を丁寧に繊細に進めることが良質なアンモライト原石と出会うキーである。

アンモライト鉱山のアンモライト破片 アンモライト鉱山のアンモライト破片
発掘されたばかりのアンモライト破片
発掘されたばかりのアンモライト原石破片
アンモライト破片 アンモライト破片
発掘されたばかりの美しい虹色光彩を放つ
ジュエリークオリティのアンモライト原石破片
発掘されたばかりの美しい虹色光彩を放つ,
ジュエリークオリティのアンモライト原石破片
アンモナイト原石 アンモナイト原石
スタビライゼーション処理を施した掘り出し
たての渋い虹色光彩を放つアンモライト原石
ノンコーティングのアンモライト原石は、
化石らしい渋い太古の虹色光彩が観察できる


左上の大きめのアンモライト原石は、掘り出され基礎クリーニングを終えた原石。
なりグレードの高いジェムクオリティを持つと思われる。このような形が地中で埋まっている様を見た時には感動すら覚える。
発掘スタッフ達はカナディアンらしく親しみやすい笑みを浮かべ気さくに話してくれる。 まさにアンモライトの魅力に取りつかれたロマン溢れる男気を感じずにはいられない。寡黙な中に潜む優しさが非常に心地いい。

アンモライト鉱山 ”アンモライト鉱山”width="276"
レスブリッジのKORITE SITE
レスブリッジのKORITE SITE

最後に長年付き合いのあるコーライト社が発掘を進めるKORITE SITEについても触れておく。このKORITE SITEはCHANT SITE から約700mほどしか離れていない発掘地で、同じ地層が繋がっている。
上記の二画像が現在のKORITE SITE(発掘地)である。このKORITE SITEについては次回のレポートにて詳細を記すことにする。

アンモライト研究所 所長のレポートでした。

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